青信号

タクシーで「信号に一度もひっかからないで行きましょうか」と挑戦される。


前に書きました、リクエストの年の曲をかけてくれるタクシー運転手さん。
(記事:乗車して一息ついたら、運転手さんが言った。「何年生まれですか?」

三度乗車したら、生まれた年のヒット曲を入れたカセットテープをくれると言われましたが、

そうそうそんな偶然ありません。

当時私が住んでいたのは地方都市ですが、200万人レベルの街でした。

そんなに頻繁にタクシーに乗る機会があったわけじゃないし、

同じタクシーに乗車なんて、そうそうある事じゃないんです。

 

しかし!二度目がありました。(びっくり)

最初に乗車してから、5年くらい経ってからです。

乗った瞬間、聞き覚えのある  「お客さん、何年生まれですか?」

おや?この質問は!

カセットテープ「運転手さん、もしかして生まれ年のカセットテープですか?」

「そうそう、もしかして二回目ですか?」

「うわ~びっくり!そうです。二回目ですよ、私!」

何となく再会気分になり、私も運転手さんもテンションUP。

「じゃ、今回は1982年でお願いします」 と、リクエストすると、

テープをかけながら運転手さんが言いました。

「じゃあ、二回目のお客さんに面白いものを見せましょうか」と。

「え、なになに、何ですか?」

「お客さんのお家まで、一回も信号に引っかからないで帰りましょうか」

「えーー!そんな事、できるんですか?(驚)」と私。

「何か今日はできるような気がしますね~ まあ見ててください」

含み笑いをしながら動き出すタクシー。

 

青信号いつもの道ですが、そこそこ大きい道路で、信号に一度も引っかからないなんて事はありえません。

金額にすると当時で2800円程度の距離です。

進むごとの信号が、こんなに気になった事はありません。

大きな直線道路、信号が青や赤、様々です。

(いや~いくらなんでもこれは無理だろうよ・・・)と思って見ていると、

面白いように、赤信号もタクシーが通過する直前に青に変わるのです。

1982年のヒット曲、『チャコの海岸物語』を聴きながら、どんどん進みます。

『セーラー服と機関銃』、『100%Soかもね!』 ヒット曲も進みます。100%

かもねかもね恋かもね ピタリあっちゃうかもね♪

そんな歌詞を聴きながら、(ホントに引っかからないかも・・・)とドキドキ。

 

結局、本当に一回も引っかかりませんでした・・・。驚愕です。

あんな事、後にも先にもこの時だけです。

時間も早く到着、料金も安く済んでしまい、運転手さんには何のメリットもないはずですが、

名人芸を見せてもらった気分で、嬉しくなって「お釣りは結構です」と数百円多めに払いました。(小さい感謝)

 

「じゃ、次は三回目ですね!」と別れましたが、三回目は無いまま、

別の都市に引っ越してしましました。

 

もう一回会いたかったな~

あのおじさん、元気かな・・・

タクシーに乗る度に時々思い出す、私の中のレジェンドドライバーなのでした。