財布

乗ってから財布を見たら2000円しかない!その時運転手さんは…


その日、私は友達と飲みに行って、すっかり盛り上がり、終電に乗り遅れました。

ほろ酔い気分でタクシーに乗って、財布にいくら入ってたかな~と確認。

私の予想では、4000円くらいは入ってるから家までのタクシー料金(約3000円)は

余裕だと思ってましたが、見てみると2500円しかありません。財布

(や、やばい・・・)

動転した私は、家まで乗せてもらって待っててもらってお金を取ってくるという

ごくごく当たり前の事を思いつかず、運転手さんに

「すみません、今財布を確認したら、2500円しかなかったので、

◯◯まで2500円分行ってもらっていいですか?」 と頼みました。

「いいですよ~」 と、気軽に応じてくれたので一安心。

「いや~ホントすみません!ちゃんとお金残したと思ったんですけど・・・。

優しい運転手さんで良かったです。焦りました!」 と脳天気トークの私。

「そんな時もありますよ。大丈夫ですよ~ たまにそういうお客さんいますから。」

恐縮です・・・。

恥ずかしさもあって、私の舌はなめらかになり、運転手さんと世間話も弾みました。

運転手さんもトークが楽しくなったらしく、話が途切れる事無く、あっという間に

2500円ポイントに着いてしまいました。

「あ、もう2500円です!ここでとめてください。」 と言うと、

「いいですよ、お家まで行きましょう」

「え、そんな! ここで大丈夫です!歩いてもそんなに遠くないんで!」

「いいじゃないですか、もうメーター止めますから。」

「・・・・・す、すみません・・・。」

「いろんな話が楽しかったので、サービスです。」

おっと、まさか私の無駄話で料金をおまけしてくれるとは・・・。


メーター結局宣言通り、運転手さんはメーターを2500円前で止めて、

自宅まで送り届けてくれました。

感激でアホみたいにお礼を繰り返し、2500円払ってお別れしたんですが、

その感動を引きずって自宅に入った瞬間、

「あ、うちにお金あるわ・・・」 と気付きました。

 

運転手さん、ごめんなさい。

さぞかし 「お金、お家にありませんか」 って言いたかったでしょうに。

私があまりに親切だ親切だって感動してお礼言ったから、言い出せなかったのね。

とても感激したけど、私がタクシー会社に報告する事で、

運転手さんが不正をしたと思われたら困るので連絡するのをやめました。

情けは人の為ならず。

親切なおじさん、その後きっと幸せな人生を送られたでしょうね。(そうであって欲しい)