眠い

「頼むから黙ってて!」・・・絶対寝かせてくれないタクシーに当たる。


眠い。もう限界だ。

その日はもう疲れもピークで、一刻も早く自宅に帰って寝たいと思って、

タクシーに乗った時点で私は寝る気満々。

眠い運転手さんに自宅の住所を告げ、すぐさま寝る態勢に入りました。

「お客さん、随分お疲れみたいですねぇ。ちゃんと栄養摂ってます?」

「はあ・・・ 大丈夫です・・・」

(・・・うるさい。 私は寝たいんだから話しかけないでくれ!)

心の中でそう叫んで、私は短い返事を返して、再度睡眠モードに。

すると、空気を読まない運転手さんがまた話しかけてきました。

「疲れがとれる食べ物とか、知ってます?」

(またか・・・)

「いえ・・・」

「ご飯と味噌汁を毎日食べて、あとクエン酸が含まれてる食べ物がいいんですよ!」

「はあ・・・」

「クエン酸の多い食べ物は、レモン、梅干し、梨、キウイとかがいいですよっ!」

「・・・・・」

もう返事をする気力もありません。

「・・・すみません、ちょっと眠いんで寝かせていただいていいですか」

「あっ、ごめんなさい(笑) どうぞごゆっくり」

(やっとわかってくれたか、空気読んでくれよ・・・)

待ちかねた沈黙。

しかし、その沈黙もたった三分ほどしかもたず、

「お客さん、お客さん、すみません。私道がよくわからないので、案内してもらえますか?」

な・ん・だ・とーーーーー!!

道わかんないなら初めから言ってくれや!まだ半分も走ってないだろが!

ここから案内スタートって事は、一睡もできないって事だろがーーー!!

心の中で猛烈に荒れ狂う感情を、そのままぶつけるほど強気じゃない私。

心底このタクシーに乗ってしまった運の無さを呪いつつ、

おしゃべり地獄に付き合いながら、ナビのごとく自宅で案内させられました。

 

タクシー「ありがとうございましたぁ~」とご機嫌に去っていくタクシーのテールランプを見ながら、

二度と出会わない事を切に、切に願いました。

 

 

本当に一期一会のタクシーは、どのドライバーに当たるかで天国と地獄。

乗った時にすぐわかるレベル判定器のようなものがあるといいのに!